Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
地球の自転に起因する24時間の周期的な環境変化に適応するため、植物は体内に遺伝子発現リズムを生み出す概日時計を持っています。BVOCの放出口である気孔の開閉をはじめ、成長や花成など、様々な生理現象が概日時計に制御されます。興味深いことに、概日時計のリズムは、冬季の低温で停止することが複数の植物種で報告されています。本研究では、様々な樹種を対象に、どの温度でリズムが停止するかを分子実験により明らかとします。また、リズム停止の前後でBVOC放出などの生理現象が変化するかを解析します。一連の研究により、植物-気候フィードバックにおいて概日時計の役割を明確化します。