Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
植物において、生育に不適な環境下での究極的な生存戦略は、有性生殖による花芽形成及び種子休眠と、樹木など多年生植物で主に見られるストレス耐性を持った特殊な幹細胞の器官の休眠(休眠越冬芽)があげられる。植物は概日時計機構による季節予測のもと、適切なタイミングで休眠を発動することで生存を可能にしている。ウキクサ植物の自然変異集団の短日感受性の多様性を利用し、季節依存性の休眠制御機構の理解をめざす。同時に、分泌性の休眠誘導物質を介し、個体群の迅速な一斉休眠のメカニズムと存在意義、様々な生育温度において休眠応答の感受性(限界日長)に変化を生み出す分子メカニズムの解明をめざす。