Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
植物は強い光や温度に応じて、揮発性炭化水素であるBVOCを放出する。そのなかでも、イソプレンは葉が強光や高温に曝された時に光合成反応の阻害を防止すると考えられている。本研究では、強光下での樹木の光阻害に対する、BVOC放出の防御機構としての役割を明らかにする。そのため様々な樹木の光阻害耐性とBVOC放出量の関係を季節性も含めて調査する。得られた結果を様々な植生の森林に落とし込み、光強度に応じた全球レベルのBVOC放出量を正確に把握できる基礎データを作る。BVOC放出量と光合成機構の両方の側面を併せ持つより正確な炭素収支蓄積予測への知見データを目指し、BVOCと光阻害の関係を解明する。