Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
近年、地球温暖化により気候や森林生態系に異変が生じている。森林は気温が上昇すると自己防衛ため、周辺の気温を下げる効果がある植物起源揮発性有機物(BVOCs)を放出する。しかし気候変動予測シミュレーションモデルではBVOCsと大気観測値に大きな乖離がある。その原因の一つとして、申請者はBVOCsから光化学酸化反応によって生成した二次有機生成エアロゾル(BSOA)の沈着場が光分解の反応場となりイソプレンが発生しているのではないかと仮説がある。本研究では太陽の1日の動きや季節を再現した地表面からの放出されるイソプレンの放出速度を測定する装置開発と光分解によって生成するイソプレンの前駆体の解明を行う。