Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
植物体を枝や土ごと固定・包埋した樹脂ブロックをバンドソーで切断し、その断面を走査電顕(SEM)で観察する“樹脂ブロック断面SEM法”を開発した。本研究では、植物組織・細胞のBVOCの放出前の姿を捉えるために、改良を進め葉圏・根圏解析に応用する。具体的には、土壌を含む植物組織・器官全体を樹脂ブロックに包埋し、ダイヤモンドバンドソーを用いて切断・研磨する。その切削面を網羅的に電顕撮像し、自然界においてBVOC放出に関わる葉圏・根圏の超微形態を包括的に明らかにする。本研究により、未解明な部分が多い葉圏・根圏のBVOC蓄積・放出機構の一端が明らかにできると期待される。