Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
脳内の情報処理は、異なる入力モジュール(感覚、報酬、罰など)を符号化するミリ秒スケールのニューロン活動に支えられている。これらの活動を数秒に渡り維持・統合することで、感覚情報を用いた報酬や罰の予測が可能になる。しかし、時空間的に離散した異種ニューロン活動の適切な関連づけを開始する「糊(Glue)シグナル」の生物実体は不明である。研究代表者らの予備データから、「アストロサイトがCa2+シグナルの持続時間を変化させることにより、適切な感覚刺激と罰/報酬との関連付けを生み出し、『罰/報酬の予測』を可能にしている」という仮説を着想した。本研究では、この仮説を実験的・理論的に検証する。