Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
パーヒドロポリシラザン(PHPS)は平均分子量700のSiH2-NHを繰り返し構造とする多分岐のオリゴマー型元素ブロックである。これを構築しシリカ化することで、新たな有機‐シリカ複合体の合成が可能である。本研究では1)高分子材料のナノ構造の精密制御、2)ベンズオキサジン系複合体の合成メカニズム解明、および、3)PHPSのカプセル化による中空粒子作成を検討した。1) では、ABA型ブロック共重合体とホモA、ホモBポリマーからなるブレンド体にPHPSを添加した。この際、ホモAポリマ-とシリカ分率を一定とし、ブロック共重合体の体積分率を因子とすることで、ミクロ相分離構造の形態を変化させることなく、ドメイン恒等周期をテーラーメードに制御された複合体の合成に成功した。さらに新規複合体合成の鋳型とするため、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレートの新規精密重合法を開発し、新規鋳型となるブロック共重合体と、ナノ複合体の新規合成に成功した。2)では、低温での焼結では、有機ドメインと無機ドメインの結合が少なく、複合体の特性も有機部分と無機部分が独立的に発現したが、高温での焼結では、Mannich構造形成により、有機部分の特性が大きく改善されることが明らかとなった。さらに、可撓性に優れるBhdaを用いた系より、PHPSの添加により、ポリベンズオキサジンの発色が抑えられること、水蒸気バリア性の改善を見出し、そのメカニズムを解明した。3)では、W/Oエマルションの水滴を鋳型とし、カプセル化することで、中空シリカ粒子の合成を検討し、比較的粒径分布の狭いシリカ中空粒子の合成に成功した。さらに、油相の組成、界面活性剤濃度、PHPSの添加量によるシリカシェルの厚みの制御、PHPSの添加速度、超音波の出力、水溶液の塩の種類を因子として、粒子の形成を検討し、中空粒子の形成メカニズムを解明した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of macromolecuar science
Volume: 51 Issue: 4 Pages: 362-368
10.1080/10601325.2014.882702
Journal of applied polymer science
Volume: 127 Issue: 3 Pages: 2074-2081
10.1002/app.37804
http://www.op.titech.ac.jp/polymer/lab/saito/html/projects/element.html
http://www.op.titech.ac.jp/polymer/lab/saito/html-e/projects/element.html
http://www.op.titech.ac.jp/polymer/lab/saito/html-e/projects/phps.html