Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本新学術領域では、低温干渉計型重力波検出器KAGRAを核とした重力波天文学を幕開けに向けて、重力波観測と赤外光、ニュートリノ、ガンマ線・X線といった複数の天文観測機器との連携を図っている。本公募研究では、低温型重力波検出器に特有の突発性雑音低減について研究を行い、バースト重力波解析システムによる誤報率を「月に1 イベント以下」とすることを目指している。研究代表者は、これまで国立天文台三鷹キャンパスに設置された TAMA300 検出器において3000 時間を超える観測実験と、オンラインでの雑音解析システム構築に取り組んできた。また研究代表者は、世界初の低温干渉計型重力波検出器 CLIO の感度向上にも携わっており低温干渉計型重力波検出器についての知見も持ち合わせている。これら経験を生かして、突発性雑音源のモニターシステム整備と雑音源の除去を目指したシステムをKAGRA End-room に設置し、加速度計、磁力計、温度計、湿度計のデータ取得を開始した。さらに、KAGRAデータ・マネジメントグループおよび、KAGRA Detector Characterizationグループと共同で、取得したデータの即時モニターシステムの運用も開始した。低温対応振動計の開発は、国立天文台のポスドク Pena ARELLANO, Fabian Erasmo との共同研究として干渉計制御を必要としない Fringe counting 型信号システムを構築中である。基本システムは Fabian 氏が University of Birmingham に在籍時に確立されており、現在低温環境下での動作テストを行っている。以上の年次活動は、2015年2月に広島大で開催された第3回領域シンポジウムにて報告された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015
All Presentation (1 results)