Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では陽子・ヘリウム3弾性散乱から、四核子系散乱における三体力発現性、及びスピン・アイソスピン依存性を定量的に評価することを目的としている。これまでに我々が行ってきた重陽子・陽子弾性散乱における三体力の研究から(1)中間エネルギー領域(入射粒子のエネルギーが核子あたり100MeV付近)、(2)重心系における散乱角度100度付近、において三体力の効果が顕著であることがわかっている。陽子・ヘリウム3散乱においても、同様の条件が必要になることが理論的にも予想されている。また、三体力のスピン・アイソスピン依存性にアプローチするためには、偏極量の測定が重要である。本研究では、偏極ヘリウム3標的の開発を東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンターで行い、70MeVにおける陽子・ヘリウム3弾性散乱の偏極分解能測定の開発研究を行い、測定器系を確立した。得られた実験結果は現在開発中である。併行して、三体力を含む四核子系厳密理論計算をリスボン大学のDeltuva氏に依頼し、中間エネルギーにおける三体力の効果を実験と理論の比較から見積もる段階までに進めた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Physical Review C
Volume: 87 Issue: 5 Pages: 51001-51001
10.1103/physrevc.87.051001