Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
マイクロ流体デバイスは、MEMS技術などの微細加工技術を利用して、微小流路や微量反応容器を作製し、バイオ研究や化学工学へ応用するためのデバイスを総称しているMicroTASやLab on a Chipなどとも呼ばれ、近年盛んに研究が行われている。この多様なマイクロ空間構築法を基盤に領域内の研究者と共同し下記の成果を得た。A03班とは、視野角依存性のない構造色材料構築のため、マイクロドロップを流路により作製した。シリカコロイド結晶で作製した構造色材料は原理的に視野角依存性を持つ。シリカ微粒子のアモルファス結晶は視野角依存性のない構造色を示すが、作製するのが困難であった。そこでマイクロドロップレットにシリカ微粒子を分散させ、短時間で溶媒を蒸発することで視野角依存性の小さいシリカアモルファス微粒子を得ることができ、構造色材料として論文として報告した。A02班とは、ポンプを使わずマイクロ流路内の微量液体を送液するシステムについて研究を行った。これまでの粘性液体の濡れ性に関する理論的知見を基盤にマイクロ流路中で浸透現象を利用し液体をコントロールする方法を考案した。その結果、ポンプを使わず複数種の液体を同時に混合するマイクロ流路や、高粘性液体を使用する無細胞タンパク質合成反応をマイクロ流路中で行うことに成功し論文として報告した。またA03班とは、分子認識性のゲルを用いてマイクロ流路内にマイクロバルブを形成する研究を行った。マイクロ流路中で光架橋により分子認識部位を有するポリマーのゲル化を行い、分子認識ゲルマイクロバルブを作製し論文として報告した。A02班とは、抗菌活性を有するブロックコポリマーの分子挙動を、人工細胞膜を用いて調べる研究を行った。抗菌活性を有するペプチドに変わる人工抗菌活性分子を共重合により合成し、人工細胞膜中でチャネルを形成することが明らかとなり現在論文執筆中である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Materials Chemistry C
Volume: 3 Issue: 4 Pages: 769-777
10.1039/c4tc01929f
Macromol. Rapid Commun
Volume: 36 Issue: 6 Pages: 515-519
10.1002/marc.201400676
Scientific Reports
Volume: in press
Lab on a Chip
Volume: 13 Issue: 8 Pages: 1476-1481
10.1039/c3lc41359d
http://www.tuat.ac.jp/~rjkawano/