反応速度論に基づく水生生物のセシウム摂取モデルの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Interdisciplinary Study on Environmental Transfer of Radionuclides from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident |
Project/Area Number |
25110504
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉村 千洋 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (10402091)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2014: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2013: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 放射性セシウム / 底泥浮遊砂 / 生物利用性 / 福島原発 / 阿武隈川 / 化学形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、水中土粒子に吸着しているCsの化学特性や微細藻類による生物利用性を明らかにすることを主目的とし、様々な側面からCsの特性について調査・実験を実施した。その成果の一部として、興味深い結果を挙げると、阿武隈川において微細浮遊砂・底泥吸着態(1-1,000μm)に含まれるRCsが有機炭素・窒素含有量と非常に高い相関があることが明らかになった。。このRCsと有機物の高い相関はCsが有機物に吸着もしくは取り込まれていることを想像させるが、(i) アルカリ金属であるCsが有機物にはほとんど配位しないこと、(ii)有機物を除去した後においてもRCsがほとんど減少しないことを加味すると、浮遊砂や底泥中においてRCsは有機物と直接作用がある可能性は非常に低い。その後、浮遊砂や底泥中におけるRCsの特性を明らかにする目的で、土粒子を比重分離操作により分類し、比重とRCsの関係や有機物量とRCsの関係を調べた。その結果、比重が比較的軽い1.8-2.0g/cm3でRCsが最も高かったが、有機炭素含有量とは必ずしも高い相関が得られなかった。さらに、炭素・窒素安定同位体比分析を行った結果、RCsが高い試料は炭素同位体比が高く自生性有機物(水生生物、バイオフィルム等)である可能性が示された。つづいて、既往文献レビューにより、有機物含量と粒子(BET)表面積が高い相関があることが明らかとなり、申請者らも比重分離試料について粒度分布(レーザ回折散乱法)から求めた表面積とRCsに一定の相関があることを見出した。しかし、有機物のような高い相関はみられないことから、レーザ回折から得られる微細粒子のサイズ・表面積情報はRCs動態を説明する上で重要な要素ではあるが、必ずしも十分な評価法ではなく、RCs動態解析においてはBET法や有機物含量から推定される表面積やその他表面形状、粒子組成等も有用な情報として考慮する必要があると考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)