Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
平成26年度では前年度に引き続き、共焦点顕微鏡を用いた方法ではもはや解析出来ないマクロな器官全体の変形を解析する手法を構築した。この方法をまとめて論文を報告した(Morishita and Suzuki. 2014)。この方法では任意の細胞集団を多点でDiI/DiOという蛍光色素を用いてラベルを行い、この細胞集団の相対的な位置関係の変化をベイズ推定を用いて解析するためシミュレーションを行った。この結果cross-validationを用いてシミュレーションに用いなかった細胞集団の行き先を調べた結果、ほとんど誤差無く器官全体の肢芽内部の細胞集団のmate mapを作成出来ることが分かった。この結果は今回肢芽を用いて解析したが、今後は肢芽以外の器官の形態変化を解析するためにも用いることが出来る。次のこの方法を用いてニワトリ胚後肢の形態変化を定量的に解析した結果、肢芽は大きく分けて3つの特徴的な成長領域を持つことが分かった。さらに肢芽内部のどの領域がどれだけバイアスした方向に変形するのかというアニソトロピーの値を計算した結果、ステージに関係なく、肢芽全体の組織が遠近軸方向に沿ってバイアスしてストレッチをしていることが分かった。この結果はこれまで予想されていた様な肢芽の伸長はAER直下の間充織が増えて伸長して行く、のではなく肢芽全体の組織の細胞増殖と前後軸に沿った変形によって引き起こされる現象であることが分かった。シミュレーションを用いた解析の結果、細胞増殖よりも変形の特徴量の方が肢芽全体の形態形成に必要であることが分かった。さらにFGF, SHHのシグナル伝達阻害剤を用いた解析から、FGFは変形に、SHHは時期特異的な組織の成長に関与していることが分かった。これらをまとめて論文を報告した(Morishita et al., 2015)。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Acknowledgement Compliant: 3 results, Open Access: 1 results) Presentation (6 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results) Remarks (2 results)
Development
Volume: 142 Pages: 1-12
J Theor Biol.
Volume: 357 Pages: 74-85
Developmental, Growth & Differentiation.
Volume: 56 Pages: 573-582
http://bunshi5-bio-nagoya-u.businesscatalyst.com/index.html