感覚組織形成におけるモザイク様細胞配列形成機構の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Cross-talk between moving cells and microenvironment as a basis of emerging order in multicellular systems |
Project/Area Number |
25111716
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
富樫 英 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90415240)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥9,620,000 (Direct Cost: ¥7,400,000、Indirect Cost: ¥2,220,000)
Fiscal Year 2014: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2013: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
|
Keywords | 組織形成 / 細胞接着 / 細胞選別 / 細胞・組織 / 発生・再生 / 形態形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、特徴的な細胞パターンをもつ嗅上皮に着目して、モザイク様の細胞パターンの形成機構の解析を行ってきた。本年度は、(1) 発生過程の嗅上皮組織を用いた細胞再配列過程の経時観察、 (2) 遺伝子改変マウスを用いた細胞配列への影響の検討、(3) 培養細胞を用いた細胞選別実験、をそれぞれ行った。これまでの研究によって、嗅上皮上の異なる機能を持つ細胞はそれぞれ異なる細胞接着分子群を発現していることを明らかにしている。また、培養細胞を用いた実験からは、同種親和的に働くカドヘリン分子、および、同種、異種親和的の両面に働くネクチンの2つの細胞接着分子が協調して細胞間の識別、接着、運動を制御することによって、モザイク様の細胞パターンを形成していることを明らかにした。また、昨年度中に嗅上皮組織の培養が可能になり、細胞境界を蛍光タンパク質によって標識したトランスジェニックマウスを用いて経時観察を行ったところ、顕微鏡下にて直接、嗅上皮上の細胞が運動によって自らの位置を変え再配列を行う過程を観察することが出来た。また、培養細胞を使って、嗅上皮の細胞と同様の接着分子を発現するモデル細胞を作成し、この細胞を用いて細胞選別実験を行い、細胞パターンの検討を行ったところ、嗅上皮で見られるものと同様の細胞パターンを再現することが出来た。さらに、これらの接着分子をノックアウトしたマウスを用いて、嗅上皮の細胞パターンを検討したところ、パターンの異常を示したことから、これらの分子が実際に嗅上皮の特徴的なパターン形成に関与していることが示された。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)