極性崩壊細胞を取り巻くがん微小環境の遺伝学的解析
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Research on Cancer Microenvironment Network |
Project/Area Number |
25112710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井垣 達吏 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00467648)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥11,440,000 (Direct Cost: ¥8,800,000、Indirect Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2014: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | がん / 細胞間相互作用 / 細胞極性 / がん微小環境 / 細胞競合 |
Outline of Annual Research Achievements |
上皮がんの発生・進展には、上皮細胞の頂端-基底極性 (apico-basal極性) の崩壊が深く関与している。ショウジョウバエ上皮組織においても同様に、apico-basal極性が崩壊した細胞は過増殖して腫瘍を形成する。しかし、これら極性崩壊細胞はその周囲を正常細胞に囲まれると細胞死を起こして組織から排除される。具体的には、ショウジョウバエ上皮組織において、apico-basal極性遺伝子scribに変異をもつ極性崩壊細胞は正常細胞に囲まれると組織から排除される。本研究では、この極性崩壊細胞を取り巻く正常細胞に突然変異を導入し、極性崩壊細胞が排除されずに過増殖して組織に腫瘍を形成する変異体を単離・同定することで、極性崩壊細胞を取り巻くがん微小環境の分子基盤の解明を目指す。 これまでの本研究により、正常細胞によるscrib変異細胞の排除が抑制されるelimination-defective-4 (eld-4) 変異体を単離し、その責任遺伝子候補として細胞膜上のリガンド様タンパク質をコードする遺伝子を見いだした。平成26年度は、まず遺伝学的レスキュー実験およびRNAi解析により、このリガンド様タンパク質が確かにeld-4変異体の責任遺伝子であることを明らかにした。次に、抗体染色により、このリガンド様タンパク質がscrib変異細胞と正常細胞の境界上に特異的に濃縮されていることを見いだした。さらに、このリガンド様タンパク質の受容体を単離するため、elimination-defective の表現型を指標としたin vivo RNAiスクリーニングを行った結果、その受容体候補遺伝子を単離することに成功した。今後、受容体タンパク質を同定し、その機能を明らかにすることで、極性崩壊細胞を取り巻くがん微小環境の分子基盤を明らかにすることができると期待される。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(27 results)