Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
多くのがん細胞の特徴の1つに、過剰な中心体の存在がある。中心体が過剰に存在すると、細胞分裂時に染色体の分離異常が促されるために、娘細胞への染色体の分配を正確に行うことができなくなる。そのため、染色体の不安定性が生じることとなり、発癌や、がんの悪性化が惹起されることとなる。このため、細胞内の中心体数を正確に制御することは、生体の恒常性維持にとって、極めて重要である。また、このことから、細胞内に異常に存在している中心体をターゲットにした抗がん剤の開発が有効であると考えられる。私たちは、これまでに、本学所有の低分子化合物ライブラリーのスクリーニングから、がん細胞特異的に細胞死を誘導できる化合物を20種類同定している。ここで、これらの化合物の中から、中心体に作用する化合物を探索することとした。はじめに、過剰な中心体を有するがん細胞の中心体に、緑色蛍光タンパク質を発現させた細胞株を樹立した。次に、このがん細胞株に、先に同定したがん細胞特異的に細胞死を誘導できる20種類の低分子化合物を添加して、二次スクリーニングを行った。その結果、細胞中に散在していた中心体を1カ所に集め、細胞分裂を阻害する化合物を見出した。さらに、この化合物をex vivoの担がんマウスに投与したところ、強い抗がん作用を発揮することを見い出した。これらの結果を取りまとめ、論文投稿する予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Nature Commun.
Volume: 5 Pages: 4004-4004
Nature Commun. in press
Volume: -
Int. J. Biochem. Cell Biol.
Volume: 50 Pages: 64-66
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Int J Mol Sci.
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Am J Pathol.
Volume: 183 Issue: 6 Pages: 1936-1944
10.1016/j.ajpath.2013.08.012
http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/index.html