Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、細胞の新しい情報発信手段としての一次シリア先端からの小胞放出に着目した研究を展開した。初年度に確立した一次シリアから放出された小胞の単離および定量法を用い、細胞外刺激依存的な小胞放出の変化を検証した。腎臓の髄質集合管(intramedullary collecting duct)に由来するIMCD3細胞を材料に、細胞が生理的条件化で頻繁に晒される浸透圧変化に対する小胞放出の変化を検証し、浸透圧変化により小胞放出が増減することを見出した。さらに、一次シリア内の逆行性輸送を阻害することで小胞放出が亢進することも見出した。これらの知見を集積するとともに、昨今急激に進歩しているゲノム編集技術を導入し、一次シリア形成を完全に阻害した細胞株を樹立し、浸透圧変化依存的な小胞放出変化の検証を行った。これらの検証から、一次シリアに局在するいくつかのタンパク質が、定常状態において一次シリア依存的に培地中に放出されること、さらに、浸透圧変化に応じて放出量が変化することを見出した。これらの成果をさらに発展させ、新学術領域「シリア・中心体系」の第二期(平成27・28年度)公募研究「CRISPRシステムを用いた一次シリア情報発信の実証と分子基盤解析」として研究を継続中である。これら代表者が主として展開した研究に加え、新学術領域「シリア・中心体系」公募研究として領域内共同研究を推進し、他の班員と共同で、シリアの運動および発生力を三次元的に高い時間解像度で捉えることにも成功した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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J Biol Chem
Volume: 288 Issue: 42 Pages: 30445-30453
10.1074/jbc.m113.497917
http://www.hama-med.ac.jp/mt/setou/ja/laboratory/ikegami/