Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、シロイヌナズナ表皮細胞分化時(根毛・トライコーム形成)において、転写因子群の最下流で働くGL2遺伝子のさらに下流で細胞壁構築に直接または間接に関わっている因子を同定し、シロイヌナズナ表皮細胞分化時の細胞壁再構築機構を理解することを目的とした。また、これらの転写因子群の上流で働き、表皮細胞壁再構築を誘導するペプチドホルモンの作用機構についても解析を進めた。GL2遺伝子下流の細胞壁再構築因子を網羅的に探索するために、GL2遺伝子過剰発現体で顕著に発現が上昇している遺伝子をAgilentマイクロアレーにより抽出した。発現が上昇していた遺伝子を、1.細胞壁の構築に直接関与している酵素をコードする遺伝子 2.根毛の伸長に関与している遺伝子 3.GL2のさらに下流で働いている転写因子。の3つのカテゴリーに分類し、解析した。細胞壁関連酵素遺伝子の中では、まず細胞壁多糖であるキシログルカン分子のつなぎ換え反応や切断反応を担っているXTHファミリー遺伝子に着目した。このファミリーの中では、XTH2, XTH12, XTH14, XTH26の発現が各2倍程度上昇していた。細胞壁構造糖タンパク質であるエクステンシン遺伝子の一部の発現も各3倍程度上昇していた。他に、細胞壁関係の遺伝子としては、AtGH9C1とPLL17 の発現もそれぞれ2倍程度上昇していた。転写因子では、bHLH遺伝子群の中のRHD6ファミリー遺伝子群(RSL1, RSL2, RSL4, AT5G43175)の発現が各2.5倍程度上昇していた。CLEペプチドの果樹への影響を調べるために、投与法などを検討した結果、カキの根をCLE25処理すると根端が細くなることがわかった。これは、皮層始原細胞が皮層と内皮を形成する際の並層分裂が抑制されているためだと考えられた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 1 results, Acknowledgement Compliant: 1 results)
PLoS ONE
Volume: 9 Issue: 9 Pages: e109093-e109093
10.1371/journal.pone.0109093
Frontiers in Plant Science
Volume: 5 Pages: 1-5
10.3389/fpls.2014.00091
J. Plant Physiol.
Volume: 170 Issue: 16 Pages: 1466-1468
10.1016/j.jplph.2013.05.013
Volume: 170 Issue: 15 Pages: 1379-1383
10.1016/j.jplph.2013.04.013
Plant Signal. Behav.
Volume: 8 Issue: 7 Pages: e24575-e24575
10.4161/psb.24575