Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
EBウイルス関連胃癌における発癌スパイラル解明を目指し、ウイルス、宿主細胞両者のマイクロRNA異常について検討した。①EBウイルス関連胃癌の癌細胞でのmicroRNA異常:EBウイルス関連胃癌のEBウイルス由来microRNAのプロファイリングを行った。発現が高かったマイクロRNAの中で、BART4-5pがアポトーシス促進作用を有する蛋白Bidの発現を抑制し、EBウイルス関連胃癌のアポトーシス抵抗性に関与していることを見出した。②エクソソーム放出 :EBウイルス感染により、胃癌細胞から細胞外に放出されるエクソソームが親株に比し増加していることを見出した。さらに、エクソソームに含まれるEBウイルス由来microRNAのプロファイルは細胞内のプロファイルを反映していたが、細胞由来microRNAでは異なっていた。細胞由来マイクロRNAについては、Exosomeへの選択的な仕分けが行われている可能性を示しており、エクソソームによる微小環境制御を考える上で重要である。③リンパ球などに取り込まれたmicroRNAによる機能変化と④機能変化の癌細胞への影響: EBウイルス関連胃癌細胞株SNU719から放出されたエクソソームが、Tリンパ球細胞株、Jurkatに効率よく取込まれることを確認した。また、代表的miRNAのBART7をJurkat細胞に導入すると、細胞増殖を抑制した。BART7に関しては、in situ hybriidizationによりEBウイルス関連胃癌組織標本において、胃癌細胞だけではなく、周囲浸潤細胞にも陽性シグナルが検出されており、in vivoにおいてもウイルス由来miRNAを介した微小環境制御が行われている可能性を確認した。以上、②以下の課題について、さらに検討を続ける必要がある。連携研究者は国田朱子助教、牛久綾助教、阿部浩幸助教である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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J Virol
Volume: 89 Issue: 10 Pages: 5581-5591
10.1128/jvi.03639-14
Int J Oncol
Volume: 46 Issue: 4 Pages: 1421-1434
10.3892/ijo.2015.2856
日本臨床
Volume: 72巻増刊号 Pages: 315-319
Virus Research
Volume: Vol.174 Issue: 1-2 Pages: 108-115
10.1016/j.virusres.2013.03.009
http://pathol.umin.ac.jp/fukayama.shtml