Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
炎症とがんの相関は、さまざまながんで示唆されて来た。中でも、胃がんは炎症を下地とするがんとして広く知られる。しかし常に、炎症の持続=発がん、ということではない。がんの引金としての炎症の持続に加え、どういった特性を持つ炎症が持続するか、炎症の特性が重要である可能性を示唆する。私どもで作製解析してきた胃に発現の多い、上皮細胞タイトジャンクションTJ構成蛋白質クローディン(Cldn)18のノックアウト(KO)マウスは、胃の成熟にともなって胃酸分泌が開始する新生3日後から、壁細胞・主細胞の減少をともなう偽幽門線化生性の胃炎を生じる。マウスは、その後、好中球優位の炎症を持続させ、1歳例では、腸上皮化生様の変化や良性ポリープ状の変化の出現を認める個体が出現した。一般に、急性炎症が持続すると慢性炎症へと遷移し、好中球優位の急性型の炎症は消退する。しかし、私どものCldn18KOマウスは、1歳の高齢でも、マウスが急性型を優位とする胃炎を示し、慢性活動性胃炎を示すヒトのヘリコバクタピロリ性胃炎と共通する所見である。本研究では、こうした特徴t系な所見を示すCldn18KOマウスを軸に、急性炎症が慢性炎症化することが発がんにどのような重要性と意義を持つかについて、Wnt1-Tgマウスとの2重変異マウス、Cag-Tgマウスの解析を同時に行い相互比較を行いながら、TJとの関わりからの解明を目指した。マウスは、Wntシグナル増強とポリープ形成を惹起する可能性を示唆した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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