Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
これまでに、ウイルス感染センサーであるRIG-I-like receptor (RLR)が、宿主細胞内に発現する様々なRNA結合タンパク質(RBP)と共にストレス顆粒(SG)様の凝集体に集積して機能していることを明らかにしてきた。本研究では、ウイルスによって誘導されるSGの形成に関与するRBPを同定し、その機能解析を行うことで、宿主細胞の感染コンピテンシー制御の分子基盤を理解することを目的とする。平成26年度には、25年度までの結果を踏まえ、これまでその不溶性凝集体という性質から精製が困難であったSGを生化学的に精製することを試みた。ヒト培養細胞を用い、Flp-In/T-RexシステムによるRIG-Iの薬剤依存的な発現誘導系を作成し、RIG-Iタンパク質の一過的な強制発現の条件下で、インフルエンザウイルス(IAV)感染によりRIG-Iが集積するSG様凝集体を精製する条件を検討した。その結果、特殊な変性条件下で可溶化することにより、部分的にRIG-Iを含むSG様凝集体を精製することが可能となった。そこで、そこに含まれる構成成分を、質量分析法により網羅的に解析したところ(領域内共同研究)、これまでにSGの構成成分であることが知られていた既知のRBPが複数検出されたことから、本解析によってウイルス感染で形成されるSG様凝集体を部分的ながらも精製できていることが明らかになった。さらに興味深いことに、そこにはいくつかの機能未知のRBPも検出された。そこで、それらのうちいくつかの分子について培養細胞レベルで機能解析を行い、SG形成さらには抗ウイルス応答への関与について検討を行っており、次期公募研究期間内での成果発表を目指す計画である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 6 results, Acknowledgement Compliant: 1 results, Open Access: 2 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 3 results) Remarks (3 results)
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http://www.pf.chiba-u.ac.jp/bunya_kansenmeneki/
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