Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
これまでに解析した多くの精神疾患モデルマウスにおいて、海馬歯状回-CA3シナプスにおける顕著なプレシナプス性の機能不全が見られた。本研究では、このプレシナプスエンドフェノタイプの発現機構と一般性を検討した。1.前年度までの解析によってNMDA型グルタミン酸受容体遮断薬が同様のプレシナプスエンドフェノタイプを誘導することを示唆する結果を得ていた。この誘導条件の検討と、誘導に伴う神経機能変化の解析を行った。さらに、プレシナプスエンドフェノタイプに対するNMDA受容体遮断薬の効果や、歯状回特異的なNMDA受容体変異導入の効果を解析し、プレシナプスエンドフェノタイプの発現及び維持とNMDA受容体の関係について詳細な解析を行った。2. プレシナプスエンドフェノタイプの一般性を検討するため、既存の複数の疾患モデルマウスを用いて、歯状回に対する入力シナプスなど、歯状回-CA3シナプス以外のシナプスにおけるプレシナプス機能の解析を行った。現時点では明確な共通点は観察されていない。3.電気痙攣刺激処置によるモデルを用いてプレシナプスエンドフェノタイプのレスキュー実験を行った。機能的変化に基づく予測と、各種向精神薬等のスクリーニングにより、神経興奮の制御によって部分的にレスキュー可能であることが示唆された(論文投稿中)。その際、このエンドフェノタイプを持つマウスに特徴的に見られる行動異常にも改善が見られた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015 2014 2013
All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 2 results) Presentation (5 results)
Molecular Brain
Volume: 7 Issue: 1 Pages: 44-44
10.1186/1756-6606-7-44
日本医科大学医学会雑誌
Volume: 10 Pages: 6-12
130004941829
Volume: 7 Issue: 1 Pages: 21-21
10.1186/1756-6606-7-21
脳21
Volume: 16 Pages: 53-57