糸状性光合成細菌クロロフレクサス アグリガンスの高速滑走運動を可能にする分子機構
Publicly Offered Research
Project Area | Harmonized supramolecular machinery for motility and its diversity |
Project/Area Number |
25117518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
春田 伸 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (50359642)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥10,010,000 (Direct Cost: ¥7,700,000、Indirect Cost: ¥2,310,000)
Fiscal Year 2014: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2013: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 細菌 / マイクロマシン |
Outline of Annual Research Achievements |
糸状性細菌 クロロフレクサス・アグリガンスの運動様式を理解することを目指し、細胞表層の運動器官の決定と運動性を制御する因子の同定を目指した。まず、運動性について、顕微鏡下での観察方法を確立した。それにより、細胞の状態によって、運動速度や方向転換の頻度を定量的に測定できるようになった。 クロロフレクサス・アグリガンスの運動性は、外来性のプロテアーゼの添加によって促進されることを報告している。そこで、今年度はその制御機構を解析した。クロロフレクサス・アグリガンスの細胞を細胞形態が壊れない程度に穏やかにプロテアーゼ処理した処理液を分画し、分子量3,000以下のペプチドを含む画分に活性化因子を見出した。これは、クロロフレクサス・アグリガンスの細胞から遊離したペプチドと考えられ、そのペプチド存在下での運動性を観察すると、方向転換の頻度が上昇する様子が観察された。自身の細胞表層から遊離したペプチドによる運動性の制御はこれまで報告例がない。 本菌の細胞を化学固定し走査型電子顕微鏡で観察したところ、細胞表面に特徴的な構造は確認できなかった。しかし、ネガティブ染色および急速凍結レプリカ法を用いて電子顕微鏡観察したところ、平均直径17.8 nmの繊維状の構造体が菌体表面から伸びていることが確認できた。一細胞あたり数本の繊維が観察され、10 μm以上になる長い繊維も見られた。この繊維は細胞間隙の近傍に局在している傾向があった。この繊維状構造体の伸縮や屈曲が糸状体細胞の運動に関与していると予想された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)