Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
“転写の波”という現象によって存在が示唆される、転写ファクトリーは複数の遺伝子群を同時に転写するため、クロマチン相互作用を引き起こすこと、またそれによって転写サイクルにおけるクロマチン構造が大きく変動することが明らかになりつつある。そこで、ヒト細胞の転写サイクルにおける転写複合体の役割を明らかにする為、活性型RNAポリメレースII(Pol II)抗体を用いた網羅的クロマチン相互作用解析(Chromatin Interaction Analysis using Paired-End Tag sequencing; ChIA-PET)によって、転写複合体を介したクロマチン構造変化の観察を行った。その結果、無刺激状態と炎症刺激状態におけるヒト血管内皮細胞におけるPol IIを介した網羅的な相互作用を観察することに成功した。ChIA-PETによって予測されたクロマチン相互作用点は、実際に3C, 3D-FISHによって確認され、炎症刺激におけるNFkBにとどまらず、低酸素刺激ではHIF1αが(Mol. Cell. Biol., 2012)、PPARリガンド刺激ではPPARβ/δが(Genome Biology, 2014)、さらにスタチン刺激ではMEF2Cが(PLoS One, 2014)中心となって構成される転写複合体によって、即座にクロマチン構造が変動することを見いだした。このような変化を引き起こす転写複合体を同定するため、クロマチン免沈に続いてショットガンプロテオミクスを行ったところ、Pol IIのサブユニット12個に加えてクロマチン構造関連蛋白群が同定されたが、その特異性を確認するため、より高スペックのPol II抗体を用いた経時的な測定によって、転写複合体の構造や動態を一層詳細に明らかにすることが期待される。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 3 results)
Genome Biology
Volume: 15 Issue: 4
10.1186/gb-2014-15-4-r63
PLoS One.
Volume: 9 Issue: 5 Pages: e96005-e96005
10.1371/journal.pone.0096005
PLoS One
Volume: 印刷中
120006667792
Molecular cell
Volume: 53 Issue: 3 Pages: 393-406
10.1016/j.molcel.2014.01.009
Cancer Res
Volume: 73 Issue: 10 Pages: 3019-3028
10.1158/0008-5472.can-12-3231