Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
細胞系列分化は、遺伝子転写および翻訳の制御により決定されることが古くから知られているが、我々はこれまでに免疫細胞間で細胞膜がダイナミックに細胞間移動(trogocytosis)することにより翻訳後修飾による新たな細胞集団が一時的に形成されることを見出した(Nakayama et al, PNAS, 2011; Nakamura et al, PNAS, 2013)。そこで本年度は、この細胞膜の細胞間移動の分子機構の解析を中心に進めた。NK細胞と腫瘍細胞との接触により腫瘍細胞に発現するMHCクラスI様分子を含む細胞膜がNK細胞側へ移動するが、この移動は、NKG2D依存的であり、さらにNKG2Dのエンドサイトーシス経路が大きく関与することが判明した。一方、樹状細胞(DC)とNK細胞が接触することによりDC細胞表面上のMHCクラスII分子がNK細胞へ移動するが、この移動過程において、DC-NK細胞間のシナプス形成に関わるICAM-1、LFA-1などの接着分子群やCD27、CD70、CD28、CD80などの補助刺激分子群などの関与について検討を行ったが、いずれの分子の関与も認められなかった。MHCIIと直接結合するLAG-3分子の関与も認められず現在その分子メカニズムを解析中である。さらに我々はDCがアポトーシス細胞から速やかにMHCクラスI分子を引き抜き、その死細胞由来MHCIが抗原提示機能を有することをOT-I細胞を用いた解析により明らかにした。細胞膜の細胞膜移動は、エンドサイトーシスや貪食の過程で起きる可能性が考えられるため、現在、その細胞膜移動におけるDCの貪食機構の関与について解析を進めている。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015 2014 2013
All Journal Article (8 results) (of which Peer Reviewed: 7 results, Open Access: 4 results) Presentation (2 results)
Front. Immunol.
Volume: 672 Pages: 1-5
10.3389/fimmu.2014.00672
Int Immunol.
Volume: 26 Issue: 11 Pages: 597-606
10.1093/intimm/dxu053
PLoS One
Volume: 9 Issue: 3 Pages: 597-606
10.1371/journal.pone.0092634
PLoS One.
Volume: 9 Issue: 2 Pages: 1-12
10.1371/journal.pone.0086810
Surgery Frontier
Volume: 21 Pages: 41-45
Proc Natl Acad Sci USA
Volume: 110 Issue: 23 Pages: 9421-9426
10.1073/pnas.1300140110
J Immunol
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10.4049/jimmunol.1300992
Oncoimmunology
Volume: 2