Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
microRNA (miRNA) はわずか22塩基程度の小さなnon-cording RNAで、標的mRNAの3’UTR非翻訳領域に結合してタンパク質発現を翻訳レベルで調節する。miRNAは、長い配列として転写されたのち、RNase活性を有するDrosha と Dicerという2つのヌクレアーゼによる成熟プロセスをへて作られる。本研究は、造血幹細胞の分化に重要なmiRNAを同定することを目標に、造血幹細胞特異的にDicerを欠損させたマウスを作成して解析を進めた。実際にはDicerのコンディショナルノックアウトマウス(Dicerfl/fl)とTie2-Creトランスジェニックマウスを交配させ、得られたDicerfl/fl; Tie2-Cre (DicerCKO)マウスの解析を行った。DicerCKOマウス胚は、造血器官である肝臓が低形成となり、し二次造血の異常により胎生14日前後に致死となった。さらに、一部の胎仔では浮腫を併発していたが、この原因としてTie2が造血幹細胞、血管内皮細胞に発現していることが考えられた。浮腫はリンパ管の形成異常と密接に関係していることから、DicerCKO胚で得られた異常が、造血幹細胞の異常に起因する二次的なものなのか、またリンパ管が派生してくる元となる血管内皮細胞の異常によるものかを明らかにするために、内皮細胞特異的に遺伝子を欠損させるVE-CadCreマウスを交配させた。この結果より、浮腫は内皮細胞の異常により起こる可能性が示唆されている。さらに、Dicerを欠損させた内皮細胞を用いたアレイ解析の結果から、あるシグナル系を制御するmiRNAを同定しており、そのシグナル系を欠損させるマウスを作成して、そのシグナルが果たす役割についても解析した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Seminars in Cell and Developmental Biology
Volume: 32 Pages: 98-106
10.1016/j.semcdb.2014.05.017
J. Biol. Chem.,
Volume: 289 Issue: 18 Pages: 12680-12680
10.1074/jbc.m114.558981