Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究は、Foxp3+ T細胞が可塑性を失ってTregへ不可逆的に分化するメカニズムを解明することを目指し、今年度以下の課題について研究を進めた。1.胸腺内TregコミットメントにおけるIL-2シグナルの役割:胸腺内Treg分化を追跡する分子タイマーを利用し、Foxp3を発現し始めた細胞がCD25陽性及び陰性2つの集団からなり、CD25+細胞においてのみFoxp3遺伝子座のDNA脱メチル化が経時的に進行することが分かった。一方、CD25-細胞をIL-2存在下で培養するとCD25発現とFoxp3遺伝子の脱メチル化が進行したことから、Foxp3遺伝子の脱メチル化におけるIL-2シグナルの役割が示唆された。2. TCRシグナル伝達経路の役割:これまでに試験管内Treg分化系を用いた解析から、持続的なTCRシグナルによってFoxp3遺伝子座の脱メチル化を伴った安定なFoxp3発現が誘導されることがわかった。そして、経時的transcriptome解析から、安定なFoxp3発現誘導と相関して活性化される幾つかのシグナル伝達分子、転写因子、クロマチン修飾因子が推定された。本年度、幾つかの候補分子について阻害剤を用いた解析、ノックダウン解析を行ったが、Foxp3発現の安定性に有意な影響を与える分子は同定できなかった。3. Foxp3発現の自己制御機構:これまでにレトロウィルスを用いてナイーブCD4 T細胞にFoxp3を強制発現させ、これをマウスに移入することで内在性のFoxp3発現が誘導されることを見いだした。このFoxp3発現の自己制御は生体内に存在する何らかの環境因子に依存することが想定され、本年度その同定を試みた。そして、試験管内でもTGF-β及びレチノイン酸両者が存在するときに自己制御が働くことを見いだした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Arthritis Rheumatol
Volume: 67 Issue: 6 Pages: 1491-502
10.1002/art.39091
Journal of Experimental Medicine
Volume: 211 Issue: 7 Pages: 1297-1305
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Nature Immunology
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10.1111/imr.12175
European Journal of Immunology
Volume: 44 Issue: 4 Pages: 1069-1083
10.1002/eji.201343604
Nature
Volume: 506 Issue: 7480 Pages: 446-450
10.1038/nature12721
http://www.riken.jp/research/labs/ims/immun_homeost/