Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
腸管病原細菌による感染疾患は、開発途上国を中心に毎年 200 万の人命を奪い、依然として大きな脅威となっている。近年、開発途上国だけではなく、先進国や日本でも多数の被害者を出している。しかし、これらの病原性大腸菌を含む腸管病原細菌は近年、多剤耐性菌による感染症例が増加し、有効なワクチンもいまだ開発されていないため、新たな治療薬の開発が喫緊の課題である。広範な腸管病原細菌に対しての、既存の抗生物質とは異なる新たな治療薬の開発を究極の目的として、赤痢菌の感染成立に重要な病原因子とその標的宿主蛋白質の複合体の立体構造を明らかにし、感染における病原因子の制御機構を明らかにすることを目的とする。本年度は新規病原因子であるOspH,OspJおよび赤痢菌のユビキチンリガーゼIpaHファミリーの解析を行った。(1)IpaHファミリーの構造解析;IpaH4.5は宿主のプロテアソーム構成因子と結合し、分解することにより、赤痢菌感染においてプロテアソームの活性を制御することを明らかにした。本年度は複合体精製系構築し、複合体の精製法を検討している。連携研究者により、赤痢菌感染時に免疫反応を抑制するIpaH9.8の基質認識ドメインのX-線結晶構造解析に成功し、基質認識機構を解析している。機能未知のIpaH1880の全長の精製及び結晶化に成功し、精密解析を進めている。(2)新規エフェクター(OspJ,OspH)の精製系構築し、結晶化条件を検討している。Protein array 法により新規エフェクター の宿主標的蛋白質の候補を得た。今後、複合体の構造解析を目指す。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 6 results, Open Access: 2 results, Acknowledgement Compliant: 2 results) Presentation (4 results) (of which Invited: 1 results)
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