Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
【目的】これまでに我々は、肥満におけるレプチン-STAT3経路が、肝臓CD14発現増加を介して微量エンドトキシン反応性を亢進させることを証明した。この機序が、全身臓器でも起こりインスリン抵抗性と関連することを検討した。【成果】マウスでの検討で普通食飼育下のマウスではレプチンは心臓・肺・腎臓・膵臓・肝臓・内臓脂肪・皮下脂肪でCD14発現を上昇させた。Insulin tolerance testでは、LPS0.01mg/kgを腹腔内投与すると普通食負荷マウスでは変化がなかったが高脂肪食負荷マウスではインスリン抵抗性が惹起された。レプチン-STAT3経路によるLPS への過剰応答が慢性炎症を引き起こしインスリン抵抗性増大に関与している可能性が高い。以上よりレプチンは全身臓器でその局所のマクロファージを介してCD14の発現亢進を惹起し、通常は応答しないような微量エンドトキシンなどに対して過剰応答することで慢性炎症の病態形成に重要な役割をはたしていると考えられた。今回の結果では特に甘草に加え、脂肪組織、心血管系臓器での変化が著名だったことからこれらの臓器に起因する生活習慣病の成因としてレプチンは重要であると推測された。今後はSTAT3阻害剤が慢性炎症の治療薬となりうるか検討が望まれる。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)
Semin Immunopathol
Volume: 36 Pages: 115-32
PLoS One
Volume: 8(6) Issue: 6 Pages: 65211-65211
10.1371/journal.pone.0065211