Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
聴覚・平衡感覚刺激を受容する内耳の有毛細胞が感覚上皮内に形成する平面内細胞極性パターンの構築原理を調べるためにゼブラフィッシュ胚を対象にして有毛細胞の感覚毛を可視化して極性形成過程を解析した。2つの耳石器官(卵形嚢、球形嚢)のうち、球形嚢では受精後30時間に約2個の有毛細胞が存在し、いずれも腹側後方方向の平面内細胞極性をもっていた。一方、受精後36時間では有毛細胞が新たに分化して数が増加し、それぞれ器官内の位置に対応した異なる極性を獲得していた。また、感覚毛を蛍光タンパク質で可視化した遺伝子組換え胚を用いて生体継時観察を行い、新しく分化する有毛細胞はわずか3時間以内に極性を獲得することを明らかにした。さらに、平面内細胞極性遺伝子(vangl2)の機能欠損変異体では感覚毛は形成されるものの、極性パターンが受精後30時間からすでに乱れていることから、この遺伝子が極性の形成および維持に必要であることを明らかにした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)
Scientific Reports
Volume: 3 Issue: 1 Pages: 2114-2114
10.1038/srep02114