Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究は、DMBA (dimethylbenz(a)anthracene)と TPA (tetradecanoyl–phorbol-acetone)塗布によるマウス背部皮膚発がん系を用いて、同一クローン系列の腫瘍サンプルを経時的に採取し、そのDNAを次世代シーケンシング解析することで、クローン進化過程のDNA変化と腫瘍内集団解析を行うものである。若林は、皮膚発がん実験と腫瘍サンプリングを担当した。8週齢メスのFVB系統マウス1頭について、パピローマで自然消退したもの、扁平上皮がんまで悪性化したもののパピローマにおける時期と扁平上皮がんの時期の組織、転移がんの4クローンについて経時的に採取した。榊原はそれらからDNAを抽出し皮膚発がんに関連すると思われる計500遺伝子領域(全マウスゲノムの0.062%領域)についてディープシークエンシングを実施した。その結果、発がん段階によって、突然変異の種類およびアレル頻度が大きく異なることが観察された。このことは、同一腫瘍内のゲノム異質性がダイナミックに変化することを示唆する。その原因として、腫瘍細胞集団に作用する内外の淘汰圧によって自然淘汰が生じたクローン性進化を観察している可能性がある。今後、上記の観察の再現性をより多くの腫瘍サンプルについて検討する必要がある。また、個体内腫瘍の細胞数および増殖速度を推定する方法を確立することで、集団としての進化速度を定量化したい。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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PLoS One
Volume: 9(2) Issue: 2 Pages: e88530-e88530
10.1371/journal.pone.0088530
120005466681
Cancer Science
Volume: 104(7) Issue: 7 Pages: 790-794
10.1111/cas.12165
The Journal of Biological Chemistry
Volume: 288(26) Issue: 26 Pages: 19260-19268
10.1074/jbc.m112.445270
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/j/
http://www.fish.lif.kyoto-u.ac.jp/
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/fish/