色の見えのモードと質感との関連およびその神経基盤
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative studies of neural mechanisms and advanced information technologies for perception of material and surface qualities |
Project/Area Number |
25135702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗木 一郎 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (80282838)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 質感 / 色の見えのモード / 明度知覚 / 表面 / 色覚 / 光源色 / 表面色 / 灰色 / 茶色 |
Outline of Annual Research Achievements |
「色の見えのモード」の知覚が質感による影響を強く受けている事を心理物理学的な実験結果により示す事ができた.色の見えのモードは,特に物体が自ら発光していると感じる光源色モードと,照明光の光を反射する表面と感じる表面色モードの間の遷移に着目した.具体的にはコンピュータグラフィクス画像を有機 EL ディスプレイに呈示し,背景が暗黒の場合から,明度の高い背景を表示した場合まで,段階的に背景の明度を操作した.その上で,中央に呈示する物体の明度と表面に付随させるテクスチャを変化させた.テクスチャとしては,石膏のような無光沢でスムーズな平面と,オーガニックコットンやベルベット生地のような質感を確実に与えることができる布地の画像を表面に貼付した楕円球体を作成し,背景の真ん中に表示させた.物体の表面に布状のテクスチャを表現したコンピュータグラフィクス画像を表示すると,画像の輝度や背景とのコントラストに関係なく表面色モードに固定された知覚を得る事が明らかになった.この結果を投稿論文としてまとめ,国際的な視覚科学の論文誌に発表した(Journal of Vision:オープンアクセス). また質感脳情報学の他の研究グループと共同で進めていた乳児の色の見えの脳内情報処理に関する論文を発表した.この研究では,乳幼児の脳活動において,色の範囲(カテゴリー)の差異に対応して左右の側頭後頭部において有為な脳活動変化が生じ,同様の脳活動が成人に追いても認められること,また成人の場合も乳児の場合も脳活動に左右差が無い事を明らかにした.この結果は,色の見えのカテゴリー化が言語の獲得とは別に進行している事を示しており,Scientific American Mind 誌(May/June, 2016)およびイタリアの一般紙 La Repubblica の記事においても紹介されるなど,欧米を中心に注目された.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)