Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
映像システムにおいて、実物の色・質感をリアリティ高くディスプレイ上に再現することは究極の課題の一つである。そのためには赤・緑・青(RGB)の三原色だけでは不十分であり、分光画像技術の応用が有望視されている。しかし従来の分光画像技術では、高精細・高画質・動画像を取得・処理することが難しく、また質感の再現のために重要な、光沢の輝きや色を正確に再現することが困難という課題があった。これに対して本研究課題では「複合解像度型分光イメージング」の技術による課題解決に取り組んだ。2013年度に構築したリアルタイムの分光画像取得・処理システムでは、高解像度分光画像の再構成精度の低下要因として、高解像度RGBカメラの分光感度特性のモデル化誤差が挙げられたことから、重回帰分析を用いた再構成手法を適用するとともに、局所重みつき重回帰分析に基づく分光画像再構成手法を新たに提案し、実験的に精度向上の効果を確認した。また、高輝度な光沢やテクスチャーを含む分光動画像の収集・再現を目的として、17bitのダイナミックレンジを有するカメラを用いて複合解像度型分光イメージングシステムを実装し、光沢部分を飽和しないように入力可能とした。こうして取得した高ダイナミックレンジの映像を通常のディスプレイに表示するには、ダイナミックレンジの圧縮(トーンマッピング)を行う必要があるが、階調圧縮のパラメータをユーザが手動で設定する必要があった。本研究では、階調圧縮の程度を最適化するようなパラメータを自動的に定める方法を提案し、開発した分光動画像システムに適用することでその効果を確認した。さらに、映像のリアリティや色・質感が、ディスプレイ周囲の環境によってどのように影響を受けるか、主観評価実験による検討を行い、リアリティや色再現性に対する評価が高くなる条件を示した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 1 results, Acknowledgement Compliant: 4 results) Presentation (12 results) (of which Invited: 1 results)
Image and Signal Processing, Lecture Notes in Computer Science
Volume: 8509 Pages: 142-150
10.1007/978-3-319-07998-1_17
Computational Color Imaging, Lecture Notes in Computer Science
Volume: 9016 Pages: 23-32
10.1007/978-3-319-15979-9_3
Optics Express
Volume: 22 Issue: 17 Pages: 20311-20325
10.1364/oe.22.020311
ITE Technical Report
Volume: 38, 47 Pages: 51-52