Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
大自由度な複雑ダイナミクスでは,よく非周期的な秩序構造が形成される.その構造とダイナミクスの関係を解明し,それを元に現象を予測する縮約モデルを構築することは,理工学的に重要である.生物の群れのモデル化では,よく個体の速度ベクトルをスピンとみなした上でスピン系のように速度ベクトルを揃える力と,多粒子系のような引力・斥力という力の兼ね合いで群れパターンの形成を説明する.このような粒子系とスピン系の性質を併せ持つ群れダイナミクスは,様々な分野の複雑現象を広く包含した系とも考えられる.そこで本研究では,複雑な大自由度系を縮約してモデル化する枠組みを群れダイナミクスを対象に構築することを目標とする.