Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
観測の重みの微小変化に対する応答関数(影響関数)を事後共分散で表現する揺動散逸定理(線形応答関係)を利用してベイズ統計と頻度論的統計学を結びつける研究(Bayesian IJ)が発展しつつあるが、この方向をさらに発展させ、以下を研究する。(1) 観測の重みに対する応答関数と揺動散逸定理による計算手法を体系化し、ベイズ推定量の頻度論的な分散やバイアスを複雑な設定において見通しよく計算する手順を開発する。(2) 時間領域での揺動散逸定理を利用した動的推論の理論。従来の理論で用いられている「揺動散逸定理」に相当するものは時間を含まない関係であるが、これを時間領域に拡張し、動的な推論に応用する。