Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、新規な酵素遺伝子資源としてコケ植物に着目し、コケ植物苔類にユニークな大環状ビスビベンジル類の生合成に関与する酵素遺伝子を網羅的に解明することを目的とする。苔類は約5億年前に緑藻類から進化して陸上環境に適応したコケ植物であり、多様な二次代謝産物を生体防御などに利用するよう独自の進化を遂げた植物であるが、二次代謝産物、および、その生合成遺伝子に関する知見は非常に少ないのが現状である。本研究では、モデル苔類であるゼニゴケを研究題材として、コケの二次代謝に関わる生合成遺伝子を包括的に解明することにより、コケが持つユニークな代謝機能を新規な酵素遺伝子資源として活用することを目指す。