Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、天然鉱物に由来する層状複酸化物をもとに、有機分子カチオンを層間に自由に交換・挿入できる新しい材料を開発する。こうして誕生する「超セラミックス」は、従来の二次元磁性体よりも大気中で安定し、しかも柔らかく加工しやすくなることが期待できる。これを分子レベルで剥がして極薄膜化することで、高い磁気の二次元性を引き出す。さらに、分子の配置やダイナミクスを調整することで、磁気的特性の自在制御を試みる。究極的には、大気中での安定性と機械的な柔軟性が両立させ、これまでの二次元磁性体における欠点を克服し、扱いやすく壊れにくい小型磁気デバイス実現への基盤となる新物質を創出する。