Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
有機分子を用いて構成される多孔質構造体は、分子に応じて構造体内部の空孔の形状や化学的な性質を精密に制御し得る。本課題では、事前組織化した有機多孔質ネットワーク構造を、無機結晶など異種の多孔質構造を連結させるためのバインダーとして利用することにより、新たな無機-有機複合材料(外圏型超セラミックス)を創成する。具体的には、アルカリ金属イオンやアンモニウムカチオンと高い親和性を示す鎖状および環状ポリエーテル構造を導入したカルボン酸誘導体を用いて多孔質水素結合性有機フレームワーク (HOF) を構築し、HOFへのカチオン包接を引き金として無機結晶などを不均一に複合化させて新たな複合材料を創成する。