Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
「超セラミックス」の研究推進において、既存の枠組みに当てはまらない多様な物質群の確立と機能創出が求められている。本研究では、アニオン性セラミックスとの強い相関性が期待できる水素結合型金属錯体カチオンを用いた新たな超セラミックスの創成を目指す。特に、水素結合間のプロトン共役電子移動(PCET)を発現可能なイミダゾール系錯体カチオンを用いることによって、プロトンダイナミクスと電子移動がもたらす協奏的な動的電子物性を創出する。さらに、構造柔軟性の獲得や次元性制御を検討し、ヘテロ積層化に起因した極性場の発現やイオン輸送の整流作用などに関して評価することで、「水素結合型超セラミックスの科学」を展開する。