Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、社会的環境要因によって変容するマウスの行動をビデオ解析し、脳内活動を光ファイバーで計測する。なかでも小脳虫部のグリア細胞の活動に注目する。小脳は、もっぱら運動学習に関わるとされてきたが、近年、小脳プルキニエ細胞の活動の影響は、報酬系に関わるドーパミン神経活動を調整し、マウスの社会性行動に影響を与えることが示唆されている。本研究では、神経活動の動作モードを左右するグリア細胞や血管の活動に注目する。オプトジェネティクスや定電流刺激法等を用いて、小脳グリア細胞活動や血管の収縮拡張運動等を操作することで、小脳が左右する社会性機能の調整原理を解き明かすことに挑戦する。