Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
動物が状況に応じて見せる多彩な表情がどのような神経機構により形成されるかは十分に解明されていない。私たちは、最近、マウスが報酬を予測した時と報酬を獲得した時に異なる特徴を持つ顔運動を示すことを発見し、これらの報酬関連の顔運動を表象し制御する神経機構の一端を明らかにしてきた(Li et al., Curr. Biol., 2023)。本研究では、多次元的な神経活動計測と行動データとの関連付けにより、報酬と情動によって誘発される顔運動(表情変化)の神経機構をシナプスレベルで明らかにする。さらに、関連脳領域を抑制する実験を通じて、表情変化に関わる領域間での情報の流れの理解を目指す。