Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
後生動物の発生の特徴は、細胞の動きと配置換えによって、層状や管状の組織を形成することです。その進化的起源は、細胞接着と細胞骨格系を繋げる力学応答性のタンパク質複合体の出現と関係していると考えられます。本研究では、動物の姉妹群のアメーバ界に属する細胞性粘菌においても類似の組織伸長が見られる点に注目し、粘菌の力学マシナリーの解析を通じて、動物とアメーバの共通祖先が有していた力学応答構造と、それがいかに派生して多細胞力学につながったかの理解を目指します。