Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
被子植物は基本的に自殖が可能な両性花をもつが、進化の過程で他殖性システムである自花不和合性や雌雄異株性を繰り返し獲得し、その後に崩壊して再び自殖性に戻るという進化のパターンを辿ってきた。被子植物の約6%に雌雄異株性が見られ、その進化に関する理解は進んでいるものの、崩壊についての研究は非常に少なく未解明な点が多い。申請者はナデシコ科草本の雌雄異株植物ヒロハノマンテマにおいて、雌ずいの発達抑制に関わる性決定遺伝子「GSFY」を同定した。本研究では、マンテマ属全体を対象に、「GSFY」オーソログの分子進化を調査することで、雌雄異株性の誕生と崩壊の進化メカニズムを明らかにすることを目的とする。