Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、メソアメリカ古典期社会の衰退/崩壊を促したとされる干ばつ期から雨量回復期(紀元後700~1000年頃)における民衆の植生利用と土地利用の実態解明が目的である。メキシコ合衆国オアハカ州太平洋岸に位置するリオ・ビエホ遺跡を研究対象とし、大型炉から検出した大量の炭化材の年代測定・年輪解析・樹種同定から植生利用、貯水などの多目的利用が考えられる人工的な窪地の発掘調査と土壌分析から環境改変も含む土地利用について考究する。そして、通時的な環境文明史研究に資するだけでなく、干ばつに対峙した古代の人びとの叡智や経験から、その現代的意義を提供する。