Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
環状多量体は、官能基を位置と数を決めて集積できることから分子認識ホストや超分子触媒などに利用されており、その新しい合成手法の開拓は重要課題である。特に、2種類以上の異なる機能部位をもつヘテロ多量体の合成が、高次機能の追求のために必要となる。しかし、ヘテロ多量体は従来、異なるモノマー単位の逐次的な連結で合成されており、ステップ数が多いことが問題となっていた。本研究では「合成が容易なホモ多量体の骨格構造を後から部分的に編集してヘテロ多量体を自在に合成するための方法論」すなわち環状多量体の構造リプログラミング法を確立することを目的とする。