Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
現在、我々の身の回りに存在する機能性分子の多くは、フラスコ内生産によって合成されている。しかし、位置立体選択性や官能基特異性が求められる分子の合成には多段階化に伴うコストと廃棄物の問題が深刻となり、新反応システム開発が依然として強く求められている。そこで最近申請者が発見した、ハスモンヨトウ幼虫によるベルト状分子ナノカーボン機能化への鍵である酵素シトクロム P450 に着目した。本研究では、標的 P450 の分子認識能を利用し、単一分子ではなく異なる分子を混合基質としてハスモンヨトウ幼虫に摂食させる生物変換反応にて、新奇機能性分子ナノカーボンを創製し、新しいケミカルスペースを開拓する。