Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、固体中における電子・フォノン・フォトンといった様々な自由度の間での「角運動量」の受け渡しに着目し、これによって生じる様々な現象を理論的に探求する。特に近年では、鏡像が元と重ならない「キラル」な構造をもつ物質に特有の角運動量輸送現象が多くの実験的によって開拓されつつあるため、これらを記述するような理論的枠組みを構築することを目指す。獲得できる知見は、実験結果の解釈を与えるのみならず、将来のスピントロニクスデバイス・偏光検出デバイス開発への指針をもたらしうるため学術的に意義深いものである。