Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、KAGRAやETなどの地下重力波検出器を用いた重い暗黒物質の直接探索を目指すパイロットスタディである。レーザー干渉計のテストマス鏡と暗黒物質の間にはたらく重力相互作用を利用することで、その他の相互作用を仮定する必要がなく、信号雑音比さえ十分であればバックグラウンドフリーの探索ができると期待される多段振子型防振装置で構築される。重力波検出器の複雑な応答を精密にモデル化し、またこの検出器応答モデルを重力勾配雑音の評価にも活用する。さらに、特に上記の探索が有効と考えられる湯川相互作用を持つ暗黒物質について、銀河中の空間分布・速度分布に与える影響をE01班と共同で研究する。