Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
重力崩壊型超新星は重元素の起源として宇宙の進化を駆動した重要な天体である。現在超新星爆発研究は超新星爆発が爆発するかしないかという定性的な議論ではなく、観測を再現できるかという定量的な比較が行える時代に入っている。一方で、これまで超新星爆発計算は現在観測されている超新星爆発と比較されてきたが、これらから得られる観測量は限られており、超新星爆発による重元素生成・拡散を明らかにするには不十分であった。本研究は、初期世代星の詳細な元素組成を用いることで、多次元超新星爆発・元素合成計算、初期世代星の高分散分光観測を行い超新星爆発においてどのような重元素が生成され宇宙に拡散したのかを明らかにする。