Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、慢性的なストレスが睡眠リズムの乱れを引き起こす分子メカニズムを、翻訳という観点から明らかにすることを目指す。申請者らはショウジョウバエにおいて、低栄養の餌による飢餓ストレスを数日間にわたって加えることで、睡眠リズム障害が引き起こされることを見出している。また、脳の標的細胞から翻訳をプロファイルする技術を確立している。本研究ではこのアドバンテージを活かし、神経系における翻訳の日内変動と、慢性飢餓ストレスによる影響を明らかにする。その成果は、ストレスによって引き起こされる不眠の分子レベルの理解へとつながることが期待される。