Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
近年のライブイメージング技術の発展は、生細胞内の転写をより高時間解像度かつ一細胞レベルで経時観察することを可能とした。その結果、興味深いことにこれまで単に活性化状態として捉えられてきた転写状態の中にも、より微小な時間スケールで見ると活性化と不活性化状態の遷移を繰り返す振動現象が存在することが明らかとなってきた。こうした数分から数時間単位の転写活性の揺らぎは転写バーストと呼ばれ、幅広い生物種で観察されている。本研究では、転写バーストを題材に遺伝子発現の動的な調節機構の中に隠されている分単位の「時」をカウントする分子基盤の解明に挑む。